
盛大に記念式典と祝賀会
わが母校・東京都立九段高校は本年、めでたく創立80周年を迎え、その記念式典が11月19日、本校舎・体育館で盛大に執り行われた。関東大震災の翌年の1924(大正13)年、第一東京市立中学校として産声を上げてから80年。式典には齋藤八重子校長をはじめ教職員、生徒、保護者のほか、菊友会からも野光正会長らが参加し、祝賀ムード一色に包まれた。また、この日夜には九段会館で記念祝賀会も開催された。
式典は午前11時に始まった。国歌斉唱、式典曲の演奏に続いて、齋藤校長が式辞を述べた。初代の成田千里校長が掲げた「智・徳・体」三位一体の全人教育の創立理念は、いまもしっかりと受け継がれている。これまで2万3220人の卒業生を社会に送り出すことができた。そして「九段高校の建学の精神と、80年の歴史の中で築かれた伝統は、いかに外的条件が変わろうとも、不易の課題として受け継がれていくものと確信しています」と結んだ。
九段高校は平成18年、都立校から区立の中高一貫校、千代田区立中等教育学校として生まれ変わる。齋藤校長は、そうした教育改革の嵐の中にあっても「九段の伝統は受け継がれる」と、誓った。
続いて来賓として千代田区の石川雅己区長が祝辞。「伝統の最初は革新だった。これが積み重なって伝統となる。革新を続けることが伝統を守ることになる。千代田区としては九段高校の伝統の重みをしっかり受け止め、どこにも負けない学校にすることをお約束する」と力強く述べた。
菊友会の野会長は、祝辞の中で50歳以上も年下の在校生にこう呼び掛けた。「今年は80周年ですが、20年後は100周年です。九段が100周年を迎えるのは、皆さんが社会の中堅として活躍されている時期。多くの方が働き盛りで、もっと上を目指している頃だと思います。校歌にもありますが、いかに険しき道のありとも、いよいよ高きを越えて、前進してください。そして100周年を誇り高く迎え、盛大に祝おうではありませんか」。全校生徒854人が力強くうなずく姿が印象的だった。
その生徒たちは式典の始まる前、ワイワイ、がやがやとおしゃべりに夢中で、雑然としたふん囲気が漂った。しかし、式典が開会するや、一変した。式は「起立」「礼」の号令に従い、粛々と進められた。「やる時はやる」の九段魂は健在だった。
休憩を挟んでの第2部、記念行事では、吹奏楽部員によるマーチ「ベストフレンド」、序曲「祝典」の演奏、音楽部員による合唱も披露された。人気の平井堅作詞・作曲の「瞳を閉じて」の合唱で、わずか2人の男子部員が「ボーイソプラノ」で熱唱し、女子生徒の拍手喝采を浴びた。おごそかな中にも、にぎにぎしい、九段高校の傘寿(80歳)のお祝いだった。