
他人に親切に 自分に正直に
6月9日、中等学校が全生徒対象に行うキャリア教育講演会で桑田芳郎菊友会会長が講演した。この日の桑田氏は(株)日立ハイテクノロジーズ取締役会長と、高7回の先輩の2つの顔。先輩からの思いを随所に散りばめながら、社会人としての豊かな経験を約50分にわたり講演した。
高校時代には犬好きが高じて一般家庭では飼えない警察犬を飼育する。その時受けた指導と経験が、社会奉仕の目を開かせたという。そして後輩たちに、好奇心や探究心をもち、自分に正直になってやりたいことをやり個性を磨いてほしい。語学が得意というだけではツールに過ぎないと結ばれた。
就職に際しては、海外に出て活躍したいとメーカーに入社。営業で世界中を飛び回ってマーケットを開拓したこと、未開の地での苦労、組織あっての契約でも最後は人と人とのつながりが決め手となった例などを語る。
現職はナノの世界を扱う企業。1ナノは東京―下ノ関間に対する砂粒1つ。ナノテクノロジーを使うと国会図書館の蔵書が角砂糖1個に収まるなど、難解な分野を分かりやすく興味深く説明された。質疑応答の時間になると生徒からたくさんの手があがった。