
最新の30件を表示しています。続きがある記事の場合は「続きを読む」というボタンが表示されますので、クリックすると続きが表示されます。また「この記事の詳細を見る」ボタンをクリックするとその記事のみ表示できます。30件より過去の記事はこちらから。
前号でお知らせのように菊友会は母校・九段校舎に設えられたメモリアル室に移転しました。82uという広いスペースです。菊友会事務局から運び込んだ資料は今までは微々たるものでしたが、学校側からは、一中創立時から九段高校閉校までの貴重かつ膨大な資料が移管されました。
資料は、私たち生徒・卒業生に関するものだけでなく、学校、保護者に属するもの、定時制高校のものと多岐にわたります。記念カップや表彰状など往時を偲ぶクラブ部活動の実績、華々しい歴戦の証も。未整理のものが多く、積みあがった段ボール箱は一向に減りませんが、いずれは86年間に及ぶ九段の資料が、誰でも閲覧でき、また記念同期会などに貸し出しできるようにしたいと考えています。
現在、整理できたのは、卒業アルバム、菊友会報、学校新聞、記念誌類です。ここで残念ながら卒業アルバムが保管されていない卒業年次が判明いたしました。
■卒業アルバム完備にご協力を!
卒業アルバムは各年次2冊(保存用と閲覧用)を保管します。卒業アルバムがない年次は資料の充実にぜひとも協力いただきたく、提供いただける方は事務局にご連絡ください。戦争事情でアルバムを作らなかった年次は、その旨をお知らせください。
【アルバムが保管されていない卒業回】
中学3回、中学5〜7回、中学9〜18回
中学20〜21回
併設九段中1〜2回
高校1〜6回、高校9回
■メモリアル室の面目躍如
某日、秋田テレビから問い合わせがありました。「郷土秋田の民俗学者・瀬川キヨのドキュメンタリー作成にあたり関係資料を貸してほしい」。早速、『閉校記念誌』で瀬川先生が大正15年から昭和15年まで漢文・修身で教鞭をとられていたことを確認、卒業アルバムからは、当時の校舎や先生ご自身の写真を提供できました。「おかんばばぁ」のニックネームで親しまれた名物先生だったとか。9月16日に秋田テレビで放映されたDVDが送られてきました。
また安岡章太郎氏(中10)の参考書掲載に伴う資料提供にもスムーズに対応するなどメモリアル室は早々に始動しています。
■協力ボランティアを募ります!
資料整理の難問は、大量の写真、テープ、ビデオ類です。タイトルもきちんと貼っておかなければなりません。特にオープンリール時代の録音テープなどはCDにしておくことが急がれます。協力いただける方のお申し出を切望しています。また絵画の保存にお知恵を貸していただける方も求めています。事務局にご連絡ください。
九段の歴史はとりもなおさず卒業生全員の共有財産。私たちの母校はどんな学校だったのでしょう。メモリアル第1回は、現存であれば100歳を迎えられた中学1回生です。栄えあるお二人に登場いただきました。
宇宙にその名を馳せたロケット博士
糸川英夫さん(1912−1999)
2010年6月13日、日本中が歓喜し世界をも驚かせた小惑星探査機<はやぶさ>の奇跡の帰還は、今も人々に感動を与えています。<はやぶさ>が世界で初めて月以外の小惑星<イトカワ>から、サンプルリターンに成功した星の名前こそ、糸川英夫さんの「イトカワ」です。
ロケット博士の異名で早くから知られた糸川さんは、日本の宇宙開発とロケット開発に多大な功績を残されました。世界が敬愛してやまないのは工学博士としての功績だけでなく、独創的な発想、情熱、行動力で様々な分野にその才能を発揮されたからでしょう。
例えばヴァイオリンやチェロを手作りしました。名器はいかにしてその音を出すのか、自作のヴァイオリンをメニューインに弾いてもらって褒められた時は子供の様に喜んだというエピソードが残っています。海外用には運びやすい組み立て式チェロも。ロケット打ち上げ施設を鹿児島県内之浦に建設したのも「日本は狭いと言いながら国土の10%しか使っていないじゃないか」と考えての、「逆転の発想」からくる過疎地対策でもありました。
こうした独創的な発想に加えて、60歳を過ぎてからクラシックバレエに挑戦するなどの好奇心と行動力。その源はやはり子供時代でしょうか。生家は東京西麻布の笄町、父君は地元の実業高校校長。我が子の教育を託す担任教師を求めてとことん調査をする程の教育熱心な親の元で、英才教育の環境を整えられながらも、当時の東京の豊かな自然や生き物を相手に、自由に、好奇心の赴くままに、やんちゃな子供時代を過ごしたといいます。そして5年生で一中へ、3年間で帝大卒業。
面倒見のよさも特筆に値します。我らが一中を卒業する時は、校長に掛け合って同窓会を作り、2代目の会長も引き受けました。菊友会の始祖です。帝大時代には、「帝大の入り方」を後輩にレクチャーしにたびたび母校へ。有名になってからの糸川さんの講演会には生徒が講堂に入りきれず、外まであふれたといいます。偉大な先輩です。決してあきらめないという強い信念と勇気、大切なのは夢と希望を持ち続けること。「失敗」は必ず「成果」につながるという「糸川スピリット」は、宇宙開発を志す研究者達にしっかりと受け継がれ、劇的な<はやぶさ>生還を成し遂げました。
86歳没。イスラエルのネゲブ砂漠に埋葬されました。自身の著、遊牧民『べドウィンの法則』への共感か、自然児のままに砂漠に招かれたのでしょうか。
99歳まで現役、最長老のヴァイオリニスト
松本善三さん(1911−2010)
「稀にみる長寿の音楽家として私が心から尊敬する先輩」と、当時98歳の医師日野原重明氏は朝日新聞のコラムで同年の松本さんを紹介しています。「私は現役最高齢の医師だと思っていましたが、私より18日前に生まれた松本氏は、現役で演奏活動もしている音楽家だったのです」
2010年3月、松本さんは日本弦楽指導者協会主催の音楽祭で、98歳でステージに立たれ演奏されました。
松本さんのヴァイオリン歴は10歳から。20歳で鈴木鎮一氏に師事し、新交響楽団(現NHK交響楽団)に入団。ウィーンに留学後、弦楽四重奏団を結成。戦後は主要なオーケストラでコンサートマスターを務められ、その間5年間にわたり年2回のペースで「ソナタの夕べ」を開催し、約40曲のヴァイオリンソナタを演奏されました。東京音大などで後進の育成にも尽力されました。何と76歳でブラジル・ベルン市の音楽学校客員教授に。日本ヴァイオリン音楽史『提琴有情』を出版したのは84歳のとき。日本モーツアルトコンクール審査委員長、日本弦楽指導者協会名誉会長なども務められました。
無敵の「九段高校サッカーゼミ」
なでしこジャパンの快挙で、日本に女子サッカーリーグがあるのを知った方は多かったはず。実は1960年代からサッカー女子は全国にぽつぽつと出現したそうな。そして1975年には、日本初の6チームでのリーグ戦が行われたのです。その中に唯一の高校チーム、その名も「九段高校サッカーゼミ」!
幻のようなこの話は、当時日本中を席巻した学園紛争のあおりで課外活動が必須単位になった賜物です。若く、ハンサムな大貫暁先生が「女子のためのサッカーゼミ」を開講し、3年後にゼミ生は25人に。女性誌のグラビアを飾るほどの強豪チームに成長しました。関東に敵はなく、関西遠征授業?までしたということです。
8月11日、中島さんが奥様とご一緒に愛用のコントラバスを九段中等教育学校にご持参、ご寄贈くださいました。
楽器は、60人の吹奏楽部員が心待ちにしていた練習会場で早速お披露目されました。大学3年(1979年)頃購入というコントラバスは手入れが行き届き、年月を経て美しく、部員達から歓声が上がりました。
中島さんは九段では軽音楽部(フォークソング同好会から在籍時に昇格)、中央大学ではモダンジャズ研究会で活躍。今は聴く立場で演奏機会は殆どないことから、「楽器を母校に!」との菊友会報記事に応えてくださいました。
「大切に長く愛用させていただき、先輩のご厚意を強く活かしていきたい」と、部員たち。倉田校長、顧問の高橋先生も立会われ、笑顔の記念撮影で、先輩から後輩へ確かに楽器が引き渡されました。
眠っている楽器を後輩に!
他に、松尾翼氏(高1)から電子ピアノ、井藤紘氏(高14)からトランペットご寄贈のお申し出をいただきました。残念ながら吹奏楽部での使用に合わず実現に至りませんでしたが心より御礼申し上げます。なお、楽器は常時不足しております。今後もご寄贈をお待ちしております。
社団法人九段では、公益目的に沿った事業の一環として平成23年8月至大荘で、小学校高学年を対象とした「親子の臨海体験」を8月10日から3期に分けて実施、20組70人が参加しました。
2泊3日の日程は、1日目が国立天文台の日下部展彦博士(高51)の協力による天体のレクチャーと星の観測、2日目が海辺の生物観察という内容でした。各期とも天候に恵まれ、昼間は太陽の黒点を観測したり、星座早見盤を作ったりしました。夜は、都会では経験できない暗闇の中、土星の輪や木星の縞模様など、様々な星の輝きに歓声が上がりました。
参加者からは、親子で星を見たり海水浴をしたりと充実した夏の思い出になったと喜ばれました。また、テレビやインターネットからも離れ、ゆったりとした時間を子供と過ごすことができてよかったという感想もありました。
今年は、さらに内容を吟味し、事業を発展させていきたいと考えています。募集は5月ごろ、ホームページでお知らせいたします。
社団法人九段
会報87号でお知らせしましたように、東日本大震災復興支援の有志による募金活動を、5月14日の評議員会の会場からスタートいたしました。
その後、6月マスコミ菊友会、8月至大荘懇親会、10月菊友会大会、11月関西菊友会総会、ならびに高17回、高19回の同期会の会場で募金をお願いし、事務局への来訪者のご協力も合わせ、皆様方からの善意の募金は総額275,679円となりました。ご協力をいただきました会員の皆様に、紙面を借り、心から御礼申し上げます。
お寄せいただきました支援金は、平成24年年初に「あしなが育英会」に菊友会有志一同として託すこととさせていただきます。
菊友会は会員の著書を母校に寄贈する事業を行っています。ご寄贈の本は、九段中等教育学校図書室「卒業生の著作コーナー」に納めて閲覧に付します。出版の折は、ぜひ1冊を菊友会にお送りください。(多数ご寄贈いただきました。一部次号の紹介となります)
猪俣良樹(高6)著『植民地を謳う』現代企画室・¥2000+税
フランス植民地帝国時代に残る植民地シャンソン、人肉ショー。人間の残酷さは、同じ人間を殺すことにあるのではなく、人間を人間でないものとして宣言する能力にある―想像力が生み出す征服眼は今も眠っていない、と猪俣氏は言います。
高橋泉(高6)著『地域社会と「近代化」』¥2300+税/『沖縄宮古島下地民族史』¥3500+税 まほろば書房
かつて柳田国男が主導した「山村調査」「海村調査」を丹念に追跡し、地域社会の問題を分析、課題を提言。日本の宗教の「近代化」については、呪縛世界からの解放というより、合理化を念頭に置くべきと主張されています。
貝田豊郷(高7)『写真集のび太のぼやき』貝田クリニック・¥1800+税
素敵な写真を撮るには、対象をよく見つめ・自分なりの表現を探り・ゆとりとユーモアが肝要と貝田氏。4匹生まれた子猫のうちの1匹、愛すべきダメオ君「のび太」の日常を追いました。のび太のつぶやきもほのぼの。
村上伊知郎(高11)著『ミーハーが見た三島由紀夫』東京図書出版・¥1200+税
15歳で初めて三島に接して以来の愛読者が、三島自決40年後の今、代表作を振り返り三島の人生を再考しました。航空会社に長年勤務した村上氏は、政治・経済事情が激変した日本の現在を予見した三島に私淑したかのよう。面白く読めます。
辻 正重(高11)編著『経営工学総論』ミネルヴァ書房・¥3500+税
辻氏は2010年まで青山学院大学理工学部教授を務められました。本書は大学生のために書かれた経営の問題解決、戦略、製品開発、人間工学などを解説しています。この他に「経営工学ハンドブック」など関連書8冊が寄贈されました。
浅川博忠(高13)著『政権交代狂騒曲』講談社文庫・¥676+税
総理交代の都度、振り回されてきた国会そして国民。次の選挙に投じる1票こそ日本再生の道筋を照らすものでありたいと、政治評論家の浅川氏が近年の政治の足跡を明快にまとめてくれました。有権者として読んでおきたい政界記憶書です。
竹内君が8月9日死去された。ご逝去を悼みご冥福をお祈りする。竹内君は一中から一高・東京帝大土木工学科を卒業し、運輸省港湾局長を経て関西空港初代社長となった。ユニークで機能的空港を建設して世界的な土木技術者ベストテンに選ばれた。母校が新築された記念日には、午後から夜間まで終日行動を共にした。菊友会では誰にでも話しかけ、意見には耳を傾けた。彼にはもうしばらく菊友会の発展を見守ってもらいたかったのに、亡くなられて残念に思っている。
(末 博光・中13)
5月21日(土)、今年も尽性園で中等教育学校の体育祭が開催され、6学年が2組の団に分かれて熾烈な闘いを繰り広げました。
勉強や部活動の合間をぬって練習を積んだ数々の競技、チアリーディング、マスコットの美技と連係プレイは観る者の目を奪い、生徒一人ひとりの一生懸命さが伝わります。6年制による年齢差を超えて、前期(1〜3年)後期(4〜6年)課程の生徒達がひとつになり一致団結して協力する姿は、新たな九段の伝統が確実に根付いていることを感じさせるものでした。
勝負は土壇場で大逆転して「瀞凛団」が優勝。それぞれ団の名誉をかけて2 チームが正々堂々と闘い、全員が感動体験を共有できた心に残る体育祭となりました。
また、先生方、保護者の方々の熱意ある支えに、九段の絆を感じました。
わー、きれい!
評議員会に出席した人の大半が卒業以来の尽性園。「きれいになったなー」と様変わりにびっくりしました。会場になった哲明寮は、外壁が塗り替えられ、トイレや更衣室もピカピカです。
公益法人へ
新公益法人法への適応を目指して、九段生だけではなく、「多くの人々に利用されるスポーツ施設へ」の努力は、着々と実績を上げています。
昨年度の利用者は、九段中等教育学校関係(部活、合宿、体育祭、クロカン)で8564人、都立調布南高校10673人、その他青少年野球などで8037人。
使用日数290日、使用団体は延べ962を数えました。
地域貢献
稲城市と災害時の場所の提供協定を結んでいます。大規模災害時には避難場所に、また消防署や災害救援隊基地として活用されます。
尽性園のサッカー場では、5 月14 日、中等サッカー部が練習に。
猛練習を終えた野球部員。夏の大会は7 月9 日から始まります。
九段高校最後のあの暑い夏を、3 回戦まで戦って燃えた選手達も、監督・芝先生も、この日のグランドに居ました。選手達に目標は?と聞くと、「甲子園!」。
尽性園に会いたくて66年ぶりにやって来たんだ - 彦坂敏尚さん(中19)
5月14日、尽性園での評議員会に興味深々出席した。懐かしい尽性園に会いたかったからである。
柵に囲まれた園内に足を踏み入れて一望し、その変貌に隔世の想いしきりだった。ここは私の記憶にある尽性園では全くない。土むき出しの原っぱが続き、彼方向こうに農家の納屋風の木造の作業建物が見え、周辺にはポツンポツンと農家が散在した。かつての田園風景を偲ばせるものは、掻き消えて一つもない。
クラスごとに行った芋作り等の農作業、クラス対抗の騎馬戦、学年を問わず4クラスを2分しての集団柔道、多摩河原での水遊びなどなど、すべて私の夢の中の想い出だけ。今眼前に広がる園には、野球グランド、テニスコートなどが整備し尽くされている。現在のクラブ活動はこんなにも施設が必要なのだろうか?
尽性園に立って思うのは、これを使用する後輩の諸君が、思う存分使いこなして心身を鍛えられること、そして将来社会のため有為の人物になって欲しい、ということに尽きる。
一見したところ、ハスラーと言うよりガテン系の職人さんのような風貌の鈴木さん。昨年秋のアジア大会ビリヤード競技スリークッション部門の金メダリストです。
ビリヤードを覚えたのは、高校時代、飯田橋界隈の店でした。もちろんきっかけは当時大人気になった映画『ハスラーU』。指導者との巡り会いがあって、すぐに遊びが本気に。
大学もその人の店の近くを選び、アルバイトをしながら熱心に店に通ったとか。「決して天性の才能があった訳ではなく、たゆまぬ練習と努力でここまできた」と鈴木さん。友人たちが青春を謳歌する中で、九段卒業後も徒弟奉公のような修業で徐々に腕を上げてきました。
金メダルは紙一重の勝負です。勝負は3 日間続く4 連戦で決まりますが、特に気持ちで負けないよう選手村での生活に細心の注意を払ったそうです。
鈴木さんは、阿佐ヶ谷南口・パール商店街でビリヤード・カフェ「ルーツ」(03-5378-2778)のオーナー経営者です。ここではワンコインとチョットで1 時間のゲームが楽しめますが、更に無料の指導が金メダリストから受けられます。特にお客の少ない平日の日中がチャンス。ご近所にお住まいの方、ぜひお試しになっては如何ですか?鈴木さんの世界制覇への目標を同窓で応援しませんか。
そうそう、風貌の理由が見えてきました。ご実家は麻布の魚屋さん。家業を継がずにハスラーの道に進む決断した時にはとても悩んだそうですが、九段で身に付いた校風「マイペース」「自己責任」が大いに役立ったとか。
菊友会は、会員の著作物を母校に寄贈する事業を行っています。寄贈いただいた著作物は、九段中等教育学校図書室「卒業生の著作コーナー」に納め、生徒はじめ誰でも閲覧できるようになっています。
著作物をお持ちの方は、ぜひ菊友会にご寄贈、ご協力ください。
「社会人から、米国・経営学博士へ」鷹保 倫幸郎 著(高6)鳥影社 1890円
本名、白須賀元樹。食べるのに誰もが精一杯だった昭和30年代、努力の末にフルブライト奨学金を得て米国留学。本書はそこからの自叙伝ですが、体験に基づく米英日の比較文化は、多くの示唆を与えます。「出る杭を伸ばす」米国。大学生は死ぬほど勉学に励む。励めば、言葉も友情もその地の文化もついてくると白須賀氏。氏の著名なマーケティング理論「MDS法」も人間磨きの結果に違いありません。国際社会人を目指す若い人たちに読んで欲しい1冊です。
*以前の紹介の氏の『サザビーズ流ヨーロピアンアンティーク大百科』は鳥影社からの出版となりました。
「武智鉄二という藝術」森 彰英 著(高7)水曜社 2490円
「あまりにコンテンポラリーな」のサブタイトル。昭和は数多くの鬼才を輩出しましたが、武智ほど、怖く面白く、興味深い存在があったでしょうか。伝統芸能の保護・創造者、オペラ演出家、ポルノ映画監督など多様で多面的な軌跡を残した武智。森氏は、その生涯を丹念に辿り、検証を重ねて、「武智とは何であったか」を尋ね、懐かしい昭和の時代に読者を誘い込みます。
折に触れ武智が気になったという森氏。ついに呪縛から放たれるがごとく武智藝術を集大成して世に残した、そのジャーナリスト魂にも感銘を受けます。
「あぁ、そうなんだ!魚講座」亀井 正法 著(高15)恒星社厚生閣 2415円
幼少時からの魚好きを一生の趣味と仕事にした亀井氏。うなぎはなぜヌルヌルなの?一番速く泳げる魚は?完全養殖ってなに?南極の魚は何故凍らない?分かっているようで、よく考えれば不思議な海の生き物。
QA形式で100項目、10歳くらいからわかるような平易な答えには、科学のスパイスが程よく、大人の知力も満たして、読めば魚の面白さに開眼します。
魚をかたどった生活雑貨を収めたコラム「さかなグッズ・コレクション」は、日本人と魚との長くて深い関係をほのぼのと伝えてくれます。
吹奏楽部顧問の先生から、菊友会に、お願いが届きました。
「お手元に使わなくなった楽器をお持ちの方、後輩が演奏してくれるなら譲っても良いとお考えの方は、ぜひお知らせください。
吹奏楽器・打楽器・コントラバス等何でも結構です。どうぞよろしくお願いいたします」九段中等教育学校の吹奏楽部は、部員100人! 大人数だけに日々の練習で使う楽器も多数必要です。総じて常時数不足のなか、古くなって廃棄せざるを得ない状態の楽器も少なくないようです。
協力できる楽器をお持ちの方、菊友会事務局までお知らせください。
大智経之さんは、在学中は水泳部に属し、弟の博さん(中12)共々大活躍されました。卒業後、同期の近藤啓太郎(直木賞受賞)さんと共に東京美術学校(現芸大)に入学、日本画家を目指され、奥村土牛師に師事されました。また、横山大観師と姻戚関係にあり、朝日新聞社と協力して横山大観記念館の設立に参加、2代目館長を務められました。『横山大観落款印譜集』『近代日本画の10人展』などの監修に加わっておられます。
糖尿病を患われたことをきっかけに、60歳からゴルフを始められたのですが、そのゴルフは「飛ばし屋」として鳴らし、ドラコン賞の常連でした。
菊友会のゴルフでは、豪打の披露もさることながら、毎回七宝焼きのペンダントを賞品に持参されましたので、ラッキーセブン賞に定着し、優勝より7位にと、皆の垂涎の的でした。愛妻、愛娘、その他?に贈られて喜ばれた同窓生は多くおられます。大智さんはゴルフを止められてからも、ペンダントを持って懇親会に参加されるほど菊友会を愛されました。ちなみにペンダントは同じく芸大を出て彫金へ進まれた弟さんの作品だそうです。
ご冥福をお祈りいたします。
鍛治利秀(高4)
私達は昭和11年第一東京市立中学に入学して以来75 年の友人です。一中では「何でも第一となれ」と先生に励まされました。
戦后貴兄は家業・橋本総業を継承され、逸早く復興と大発展をされました。会社にお邪魔した際、大発展の秘訣が直ぐ解りました。
それは社員の方々の「目の輝きとマナー」でした。生き生きとした姿でした。全社員社内食堂で給食、定期社内懇談会は終業後、社長をはじめ全員が参加します。その日は社員大食堂を急遽バーの様に飾り、ホステスも呼んで全員で楽しみます。最も驚いたのは御得意様の社長に頼まれて御子弟をお預かりし、社員と全く同じに教育しておられることでした。一中の全員栄養給食、至大荘の養気閣と同じ雰囲気でした。
また貴兄は、菊友会の役員として多くの諸先輩や役員の皆様に敬愛され、会長も務められました。会長としての活躍ぶりは実に美事でした。私も菊友会の役員としてご一緒させていただいたことは幸せでした。
私達は今年米寿となりました。有難いことです。貴兄にはもっと永く御交遊を賜り度く存じておりましたのに残念です。
御冥福をお祈りします。
末 博光(中13)
6年生がコースを懸命に除雪
2月15日(火)、九段中等教育学校のクロスカントリーレースが尽性園前の多摩川土手コースで開催されました。前夜から未明にかけての大雪が上がり、嘘のような快晴の天気になりましたが、尽性園のグラウンドや出発・ゴール地点の多摩川河川敷は一面の雪景色。先生方や6年生が河原をはじめ土手コースの必死の除雪作業を行い、なんとか開催にこぎつけました。レースは1.2年生男子/女子の部、3.4.5年生(以下高学年)男子/女子の部の4グループに分かれて競われました。しかし積雪のため、高学年男子9km、女子7kmの予定が、1.2年生と同じ6kmに変更されました。
倉田校長の号砲を合図に高学年男子の部を先頭に689人が順次スタート。雲ひとつなく見事に晴れ渡り、体感温度はむしろ暖か目。しかしながら土手コースを走りながら見る多摩川河原は一面真っ白な銀世界という中、全員が元気に走り抜きました。
団体戦優勝は1.2年生の部が2年4組、高学年の部が4年2組。個人戦優勝は(写真左から)1.2年生女子の部・花村美咲さん(2年生・水泳部、29分3秒)、男子の部・小栗健介君(2年生・陸上部、26分1秒)、高学年女子の部石川翠さん(5年生・陸上部、29分55秒)、男子の部落合雅之君(5年生・バスケット部、25分22秒)。個人戦各部ベスト10名には倉田校長から表彰状、赤司菊友会理事長から菊友会寄贈のメダルが贈られました。
中等教育学校としては第3回目のレースでしたが、一中、九段高から脈々と受け継がれてきたクロカンの伝統を改めて確かめることが出来た大会でした。
平成23年3月4日(金)、九段中等教育学校の第2回卒業式が日比谷公会堂で挙行されました。卒業生は平成18年4月、九段中等教育学校発足時に九段中学校から2年生として編入学した116名(男子53名、女子63名)でした。倉田校長は式辞で、「5年間九段で培った豊かな心と確かな絆を支えに、自分の可能性を信じて、夢の実現に向けて一歩一歩進んで欲しい」と述べられました。山崎千代田区教育長、佐藤PA会長の祝辞の後、在校生代表として5年生の三沢自治会長が、「5年間いろいろな行事や部活を共に出来て幸せでした。体育祭では陰で支えてくれたり、文化祭では先頭に立って引っ張ってくれたり、いつも先輩達はあこがれの存在でした。
その後姿に沢山の感動を受けました。本当に有難うございました。」と送辞を述べました。続いて卒業生を代表して太田麻季子さんが、「5年間有難うございました。当初編入時は期待と不安で一杯であったが、体育祭や文化祭、至大荘遠泳やクロスカントリー、沖縄旅行等を通して、大きな感動と強い絆を感じると共に、自分自身で体験することの大切さを学びました。これからは九段で学んだことをベースに社会に貢献出来るように精一杯努力して行きたい。」と答辞を述べ、卒業生全員で、「旅たちの日に」をアカペラで合唱し「今までありがとうございました」と感謝を込めた言葉で最後を締めました。午前11時から12時10分までの1時間10分、厳かな雰囲気の中にもほのぼのとした温もりを感じた素晴らしい卒業式でした。答辞を述べた太田麻季子さんの「九段で良かった」という言葉が特に印象的でした。
4月6日(水)午後2時から「第6回九段中等教育学校入学式」が有楽町朝日ホールで挙行されました。今年の新入生は159名。
倉田校長は、個性的自立を目指し、自分の良さ・可能性に気づき、夢・目標に向けてチャレンジして欲しいと式辞を述べられました。新入生全員に課せられる恒例の課題論文の今年のテーマは「時、今私に出来る事」。
千代田区教育委員の挨拶に続いて、新入生を代表して戸根木希さんが、「6年間様々なことにチャレンジし、未来の扉を開けるべく努力して、この千代田区から日本を 引っ張って行きたい」と、岡田圭史君が、「社会と接する機会が多い九段中等で、国際社会について学習し、英語力を身につけて世界で活躍したい」と力強く誓いの言 葉を述べました。
最後に在校生40名が吹奏楽部の伴奏で校歌を披露し入学式を締めくくりました。

4月17日(日)、九段中等教育学校吹奏楽部は、今年も国立オリンピック記念青少年総合センター大ホールで定期演奏会を開催しました。この定期演奏会は、日ごろの校内の演奏活動でのスペースや音響設備の制限を超え、十分な音響効果を備えた広いホールでの演奏会をと、部員で資金を出し合い、100人からなる全部員が出演するものです。会場は生徒と保護者、家族、倉田校長をはじめ先生方、九段の卒業生と、大勢の聴衆で埋まりました。
第1部は部員が交代で指揮し「宇宙戦艦ヤマト」や「ハウルの動く城」など、人気アニメソングで軽快なポップスステージを繰り広げました。
第2部は滝澤尚哉音楽監督(高42)の指揮で海外の名曲をしっとりと聴かせ、特にこの度の震災で亡くなった人々への鎮魂歌として「トランペット子守歌」がゲスト出演の松居洋輔さんにより奏でられ、心にしみるシンフォニックなステージでした。最後は吹奏楽部顧問、高橋省司先生の指揮で恒例のテーマ曲を楽しくリズミカルに演奏して終えました。大震災後の演奏会で「今、私にできる事」を魂込めて、一生懸命演奏した部員全員の思いが会場を一つにした大変感動的な演奏会でした。
4月20日〜26日、9回生有志を中心とした絵画展が九段下の千代田区生涯学習館内のギャラリーで開催されました。第4回目となる今回は、9回生8人とその友人2人の10人が50数点の油彩画、水彩画、色鉛筆画、水墨画などを出展し、ギャラリーの壁面をいっぱいに埋めました。来場者名簿には大勢の友人、知人、ご家族の名が。9回生の出展者は、星野健次、糸日谷彰、田巻(岸浪)治代、名古屋利彦、田中久夫、外山浩章、倉田幸雄、高木宏明の各氏。
来場者からの、年々上達しているとの言葉が、大いに励みになっているとのこと。「5回の節目になる来年をひとつの目標に、体調維持に精一杯留意しながら元気で描き続けたいと願っている」と名古屋氏。飲み会に囲碁、ゴルフ、釣りに絵画、多士済々にして遊び上手の9回生、お手本にしたいですね。(T)
10月2日(土)、日比谷公会堂で第18回東京校歌祭が行われ、旧制中学を中心とする参加17校が校歌を披露しました。九段は50人が舞台に立ち、校歌、至大荘歌、至大荘と共に、の3曲を歌いました。伴奏:九段中等教育学校吹奏楽部、指揮:高橋省司先生(同顧問)という豪華版です。
初めて歌った「至大荘と共に」の出来映えは上々。ブラバンのリズムに乗り、指揮に導かれて、最高の歌唱ができたと気持が高揚するほどでした。
最年少参加の松本みなみさん(高56)は「こんな菊友会行事があるなんて」と大感激。中澤忠光さん(中18)は「昭和20年3月、大戦中のどさくさで5年間のところを4年で卒業、母校のよさを分からずじまいでしたが、今になってこうして後輩、現役のブラスバンド部員の方々と日比谷公会堂で高らかに校歌を歌う。母校のよさをかみしめています」とお便りをくださいました。
丸1日を割いてくださった先生、生徒の皆様、ご寄付で出演を応援くださった皆様、ご協力に感謝致します。
平成22年には哲明寮の大規模修繕工事を実施しました。哲明寮には体育館と宿泊施設があり、見違えるようになりました。
また、平成23年1月からはグラウンドの北側170メートルに渡る防球ネットの支柱取替え工事が予定され、防砂ネットの幅も2メートルから倍の4メートルにして、近隣の住宅へ出来るだけ砂が飛ばないように計画しています。25年経過して老朽化した万年塀も170メートルに渡って全面的に化粧ブロックに取替え綺麗になります。
「社団法人九段」のホームページでは、尽性園体育施設の利用者の便宜性を考え、野球場・サッカー場・テニスコート・体育館の予約状況を毎週更新し、3ヶ月分の状況が常に確認できるようになっています。
法人九段URL:http://kudan.or.jp/
皆さんは菊友会のホームページ「九段ネット」をご存じでしょうか。2001年7月から開設しています。開設以来、約27万人の方に閲覧頂いています。
九段ネットの目的
九段ネットは大きく3つの目的で作っています。
1つは、「広範性の確保」です。菊友会報の発行にあわせ、年2回大幅な更新を行うことで会員の皆さんに菊友会報を閲覧しやすくしています。
2つは、「速報性の確保」です。菊友会報の発行は年2回です。情報を精査し、正確にお届けできますが、速報性には欠けます。この点九段ネットでは、新着情報を更新することで、情報に対して柔軟かつ素早い対応ができます。
3つは、「双方向性の確保」です。九段ネットの「掲示板」を利用すれば、皆さんの意見交換や情報伝達が可能になります。また「連絡窓口」を利用すれば、住所変更などの事務局への連絡が24時間可能となります。
多彩な独自のコンテンツ
その他、九段ネットには、九段ネット独自の内容も掲載しています。例えば「想い出写真館」には、昔懐かしい写真や皆さんから送られてきた写真が掲載されています。また「アンケート」では会員の皆さんが九段のどこが良かったのかといったアンケートを取っています。
九段ネットを見るには?
まず九段ネットのURLを直接打ち込む方法があります。
http://www.kudan-net.com/
また検索欄に「九段ネット」と入力して検索する方法もあります。ぜひお試しください。
九段ネットは皆さんと菊友会が作り上げるものです。これからも九段ネットをよろしくお願いいたします。
九段中等教育学校図書室「卒業生の著作コーナー」に寄贈いたしました。ご寄贈に心からお礼申し上げます。(敬称略)
白須賀元樹(高6)訳『サザビーズ流 ヨーロッパアンティーク大百科』西洋堂刊
サザビーズ社の専門家が公開するアンティークの歴史、特徴、購入場所、おおよその価格など300ページにわたる原書の日本語訳。本邦初。東大卒後、米・英国で美術を学び25年の海外生活の上に成し遂げた大作です。
上野 潔(高15)著『環境技術者の視点』技報堂出版刊
三菱電機入社後、人工衛星、宇宙ステーションの設計開発を経て、新エネルギーや国家的な環境開発戦略に携わる筆者が平易に語る、生産者・ユーザーが共に考える40話。技術者の細かな心配りに感服します。
菊友会は、卒業生やOB会の著作品を母校に寄贈し、図書室に保管・閲覧、永く保存していただく事業を行っています。
お手持ちの関係図書をご寄贈ください。古い本も大歓迎です。

3月6日(土)、千代田区立九段中等教育学校は、卒業証書授与式を行いました。第1期生として式に臨んだのは、平成18年4月、千代田区立九段中学校から編入した127人です。
従来の半数にも満たない卒業生数に対して、体育館の式場は大きすぎる空間にも思えましたが、部員100人を超える吹奏楽部が素晴らしい演奏で埋めました。
式典の中でとりわけ心をうたれたのは、送辞を読んだ体格のいい5年生男子生徒が、先輩!と呼びかけた途端に涙があふれ、止まらなくなった場面です。5年間を同じ学び舎で過ごし、また編入組同士としての特別な想いの深さでしょうか。かつて5年制を経た大先輩たちの強い絆を見るにつけ、多感な時期を一貫校で過ごす意義に感じ入りました。
卒業生は様々な進路に向かいましたが、注目に値するのは、約2割、25人が浪人を選択したことです。大学全入時代にあって「より高きをめざす」九段精神に母校の充実を見ると共に、来春の実りを期待して止みません。
菊友会は、中等1期生を迎え、市立一中・都立九段中学〜都立九段高校〜千代田区立九段中等教育学校の卒業生が集う3世代構成時代に入りました。
九段の歴史を残すメモリアルルームも
昭和を生き抜いた古校舎(1927年〜)、平成元年に建てかえられた新校舎(1989年〜)、2つの学び舎を巣立った卒業生に加え、富士見校舎で学んだ卒業生が菊友会入りしました。私達が「新校舎」と称していた九段校舎も建築後はや22年、このたび大幅な改修工事が始まりました。
改修は、中高一貫校としての教育環境に特に配慮すると同時に、老朽化した個所の全面改修も目的として衛生工事・電気工事・空調工事が中心になります。エレベーターも設置されます。
また内部のレイアウト変更により、私達の永年にわたる願望であった菊友会も活用できるメモリアルルーム(仮称)が実現する予定です。
工事期間はこの8月から約1年間。この間、校庭に仮設校舎が建てられ、3〜6学年の生徒の授業がここで行われることになります。
4月1日付けで着任されました。前職は、東京都西部学校経営支援センター支所長兼経営支援室長。日体大卒業後、中学校と都立高校で保健体育を担当。その後の行政職から18年ぶりの現場です。着任後すぐ尽性園での6学年一緒の体育祭があり、生徒達の団結力、保護者の熱気に感激されたとのこと。
生徒、保護者、千代田区、そして菊友会の期待にも応えなければと、教育活動の本格的な充実に向けての想いを、静かに語ってくださいました。54歳。
千代田区立九段中等教育学校の平成22年度第1回経営評議会が5月11日に開かれ、高野光正会長(元菊友会会長、現顧問)が退任、新会長に岡田肇氏(現菊友会会長)が選任されました。
評議会は校長の学校経営を支援するため、区立九段開校と同時に設置されました。地域、企業、PA、保護者の代表や有識者など8人で構成されています。
高野氏は九段が都から区へ移譲されるに際して移譲条件の作成に尽力され、当初から評議会のメンバーで、その会長を3年間務められました。
バトンを引き継いだ岡田氏も高野氏とともに行動され、区立九段開校の生き証人です。区立九段が都立時代の伝統を正しく継承するかどうかを見守るには適役といえます。
なお、高野氏は新たに評議会の顧問に就任されました。
4月21日、中等教育学校は前期生徒(1〜3年)にキャリア教育講演会を実施しました。この日の講師は元横浜市中区長で菊友会副会長の高井氏。講演のタイトル「3日住めばハマっ子」に、ご自身、神保町育ちながらも2代目。3代住まなければ江戸っ子と呼ばれないと、ちらり反骨魂を伺わせました。
横浜は、外から来た人は誰でも受け入れる都市、昔も今も地方自治の先駆的な役割を担ってきたとその魅力を語り、市の職員として仕事を懸命にする中で、我が夢を形にしてきたと、仕事への姿勢を力説。
最初の12年間は教育委員会で先生の人事や庶務係り。やっぱり地味です。そして19年目、都市計画局みなとみらい担当課長に。そこで初めて「役所の中にも、こんな面白い仕事があるんだ」と思ったとのこと。まだ「みなとみらい」が何もないとき、未来都市を創るアイディアを出し合い、形にするというビッグな仕事に就きました。油彩、水彩をものする高井氏にとって、大きな夢のキャンバスです。
また平成12年には、中区長に就任。ここではたくさんの人と出会い、国内外に交流を広げました。
高井氏の好きな言葉は、「邂逅」。出会った人すべてが財産と言います。
講演の最後は、生徒達をしっかりと見つめ、「求め合って刺激し合って自らを高め、柔らかい頭、幅広い視野で物事にぶつかっていって欲しい。可能性を信じてやり遂げることが大事」と結びました。
一星会員(天文部同窓会)では、現在5人の天文系 研究者が活躍しています。自慢です。
同期の西泉氏・核化学者もそのひとりです。滞米33年、カリフォルニア大学バークレー校宇宙科学研究所に在籍し、月の石や隕石を分析して、宇宙線が起こした核反応による超極微量の放射能を計測、太陽系物質の歴史・宇宙線の永年変化を探っています。
研究所での繊細な作業だけでなく、南極アメリカ観測隊に参加し、標高2000mの6週間にわたる氷上テント生活で、300個以上の隕石を採集する厳しい生活も体験したそうです。彼の様々な研究業績を讃えて、発見者から(4898)Nishiizumiと名付けられた小惑星もあり、なんとも羨ましい。
高校時代の第一印象は綺麗好き。観測で学校に初泊りの日、彼だけが真っ白なシーツと枕カバーで、部室備品の畳や毛布等を手早く整えた姿を鮮やかに記憶しています。
同期で集まると若々しさが際立つ彼、近年の楽しみは、日本での学会・会議の合間の秘湯巡りとのこと。綺麗好きに逞しさも加わる西泉氏の一層の活躍と、中等教育学校での講演を期待しています。
なお、岳父も中10回の二世代菊友会員です。
(級友・藤代興里)
最新の30件より過去の記事のタイトルを表示しています。各タイトルをクリックすると詳細内容が表示されます。最新の記事はこちらから。