

80年の歴史に感謝 ありがとう守谷の海、興津の皆様
◎80年、時代時代の変化はあっても連綿と続いてきた至大荘行事。それは、教職員の情熱、地元の協力、先輩たち游泳助手らの支援、保護者や関係諸機関の理解と協力、そして財力、どのひとつが欠けても決してできない。公立高校でありながらこれほどの大行事を現在も行っている、九段の歴史と伝統の何と誇らしいことか。
◎至大荘行事を経験すると自分の中の何かが飛躍的に変わる、と言う。誰がつけたか「至大荘マジック」。守谷の海の力を借りて九段生はみな人間力を磨いてきた。
後年、深く体に記憶された至大荘の尊さを想う。感動が蘇る。この最新の写真の中に、あなたの至大荘がきっと見つかるに違いない。
至大荘行事NOW
6時起床、太鼓の合図で広場に集合。朝礼後は浜の清掃にマラソン。エイホ、エイホ、足が砂にとられてきつい。
鬼により恐い観海亭游泳助手。ぴしっとしてまぶしい。游泳前の整列。返事の声が小さい!姿勢を正せ!前を見ろ!
游泳訓練。アップアップ。初めての海なら恐怖心も大きい。何度も海水を飲み、励まされながら波に慣れていく。
上陸〜胸が地面につくまで泳ぎ、四つんばいになって、指示者を見ながら姿勢を崩さず―思い出します、この形。
出陣太鼓。胴には第一東京市立中学の文字が見える。80年間守谷の海にとどろき、九段生を鼓舞してきた。
游泳訓練の集大成―大遠泳。自分と仲間の力を信じ、助手を信じ、いざ出陣! 一歩入水ごとに緊張感が高まる。
遠泳は「個」ではなく「集団の泳力」。前後左右を意識し一定の間隔を保つ。縦と横の隊列が仲間との無言の絆。
浜では待機組が「至大荘と共に〜至大荘歌〜校歌」と歌い続け、遠泳組に声援を送る。これも伝統のスタイル。
やった!大遠泳。2006年後期組は160人中100人が参加、全員が完泳した。自分を超えた力に感動の涙、涙。
最後の夜のキャンプファイヤー。皆自分に満足、充実感と開放感で一杯だ。今時はチアダンスが繰り広げられる。
トンネルを抜けるとついに至大荘との別れ。先生、先輩の游泳助手や保健助手らが整列し「惜別の歌」で見送る。
さようなら、また守谷の海で会おう!追いかけて手を振る先輩。一生の宝物を持って生徒たちは帰路に。
(写真提供:株式会社恵雅堂出版)